2018.08.10
米ゴールドマン・サックスが仮想通貨のカストディ(保管)サービスを検討していることが、ブルームバーグの報道で明らかになった。
今回、同社が提供を検討している仮想通貨カストディとは、顧客のデジタル資産を保有し、盗難、ハッキングなどの不正な攻撃から投資資金を守り、リスクを軽減するサービスと見られている。
ブルームバーグによると、関係者への取材で「カストディのオペレーションを導入することで、プライムブローカレッジ業務(機関投資家向けのブローカー)を含む他のベンチャーの事業展開に結びつく可能性もある」と、仮想通貨業務の拡大の可能性も伝えている。
米大手投資銀行ゴールドマン・サックスがカストディサービスを正式に決定すれば、仮想通貨の“信用”の提供はもちろん、機関投資家の資金の流入も見込める好材料となりそうだ。
また、ウォール街を中心に多くの顧客を抱えるゴールドマン・サックスの本格参入は、金融業界と仮想通貨業界の橋渡し役にもなり、市場の拡大が一気に加速するだろう。
このカストディサービスは、米最大の仮想通貨取引所コインベースが先月から開始した他、JPモルガンや、野村ホールディングスなどでもサービスの提供を目的に研究が始まっている。
ゴールドマン・サックスのカストディサービスの検討は、仮想通貨事業への意欲の表れとの見方が市場では広がっており、今後の続報に期待したい。