2018.09.29
イーサリアムの共同創業者・ジョセフ・ルービン氏は米国ニュースサイト「Quartz」の公開収録の中で「仮想通貨は貨幣の自然な進化の流れである」と発言した。
ルービン氏はヨーロッパでも17世紀まで現在のお金の形が受け入れられなかったと指摘し、「21世紀の紙幣版(仮想通貨も同じ道を辿っているようだ)」と表現した。
また同氏は、「仮想通貨は政府の発行する法定通貨とは異なり、根本的に分散化され開放されたP2Pの信頼システム」があることについて言及。
仮想通貨の分散型のネットワークによって、将来、富の分配がより公平になると、その将来性についても前向きに語った。
ジョセフ・ルービン氏は、これまでも仮想通貨に対し強気の姿勢を崩していない。
今年に入ってからの下落相場でも「今後の指数関数的な成長を考えれば微々たるものに過ぎない」と、継続的に成長するとの持論を述べている。
同氏は、将来的に全ての資産が仮想通貨となることもあり得るとの見方も示しており、仮想通貨の持つ可能性を疑っていない様子だ。
アルトコインの時価総額でトップ(記事執筆時点)に位置するイーサリアムの共同創業者が、仮想通貨に対して、公の場ではネガティブな言葉は言いにくいだろう。
ルービン氏の発言はその点も踏まえつつ判断するべきであるが、仮想通貨は遠隔地との取引が瞬時に行えるなど、優れているものであるのは確かである。
「実際に貨幣として使い始められている」、そこに答えがあるだろう。